診療案内
Service小児歯科
むし歯治療
根の治療
歯周病治療
知覚過敏の治療
入れ歯(義歯)治療
口腔外科
周術期の口腔管理
顎関節症治療
障がい児への検診と治療
マタニティ口腔ケア
ホワイトニング
金属アレルギー治療
口臭治療
口腔乾燥症治療
嚥下障がいの治療
発音矯正
予防診療
※全ての治療について、患者様にとって
安全な治療を遂行する為、
全身的な御病気や
使用薬剤の申告を
お願いしております。
(その理由をぜひ御覧ください)
小児歯科

お子様への具体的な診療内容
- 1 むし歯の治療
- 2 根の治療
- 3 正常な永久歯への交換誘導
- 4 保隙装置の使用と調整
- 5 舌小帯異常への治療
- 6 外傷を受けた歯の治療
- 7 泣く患児への治療
- 8 歯の本数が正常より少ないことへの対応
- 9 歯の本数が正常より多いことへの対応
- 10 保険治療でのフッ素塗布
- 11 食事、生活指導
- 12 定期検診
小児のお口に関わる治療はほぼ全て当院にて行うことができます。
お子様の治療のポイント
- ● うまくできたことを褒める
- ● 患者様(患児)には子供の目線で話かける
- ● 治療導入に恐怖心があるお子様には遊びから始める
- ● できるだけ短時間で治療を終える
- ● 患者様本人(お子様)と仲良くなる
- ● 保護者様との信頼関係を大切にする
小児歯科の代表的な治療内容
小児歯科を大学院で専門的に勉強した「小児歯科医」にとって典型的な治療とは、以下の3つになります。これらの治療は、小児歯科を専門的に勉強した歯科医にとっては日常よく行う治療で、患者様側から見ると小児歯科をどの程度熟知しているかの1つの指標にもなります。
-
ラバーダム
お子様は治療中に突然動くことがあります。その際お口の中を傷つけないように、また、小さな器具をお口の中に落として誤飲させない為に治療する歯だけをお口に露出する技術です。
-
乳歯冠
乳歯の奥歯の根の治療をした後はしっかり噛むことができるように金属の冠で修復しますが、その金属の材料は永久歯に使用する金属と異なりステンレスの冠を使用することが小児歯科では一般的です。
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保隙装置
大きなむし歯や外傷で乳歯を抜歯した場合、抜歯した隙間を保つ装置を使用しなければ抜歯した隣の歯が移動して永久歯が萌えてくるスペースがなくなります。これを予防する装置が保隙装置です。上の写真のバンドループは保険による診療となります。(その他の保隙装置は私費診療になります。費用は別途記載を御参照ください)
お子様の治療について
症例紹介
紹介する症例は一部になります。その他の症状につきましてもまずは御相談ください。
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乳歯冠
治療前
治療後
-
乳歯冠とは、乳歯に大きなむし歯があり根の治療をした歯の修復に用いる「ステンレス製の冠」のことです。乳歯は永久歯に比べ強度が弱い為、永久歯とは異なる金属で修復することが一般的で、具体的には銀合金やステンレスを用います。根の治療が必要なくらいの大きなむし歯を経験した歯は噛める状態にないことが多いのが現状です。そんな状況で永久歯と交換するまでの期間、しっかり噛むことができる歯に修復する為に用いるのが乳歯冠です。乳歯冠は型取りが必要ではないので、その場で調整しセットすることができます。小児歯科の分野では一般的な修復方法で、上下左右の乳臼歯(DとE)に用います。
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過剰歯
「過剰歯」とは、通常の歯の本数よりも多く作られてしまった歯のことです。
正常な歯よりも小さいことが多く、歯の間に挟まっていて生えてこないこともあります。歯並びが悪くなったり他の歯の根に悪い影響を及ぼす場合には、抜歯をします。
簡単な症例であれば当院で抜歯致しますが、過剰歯の位置が深い場合や鼻腔に近いような難しい症例は二次医療機関の病院の口腔外科や大学病院へ紹介し抜歯を依頼致します。抜歯後に経過観察や、抜歯後矯正治療が必要な症例につきましては、矯正科を御紹介するなど過剰歯について総合的にケアして参ります。 -
保隙装置
バンドループ
(ただし乳歯の一部の保隙のみに限ります)ナンスの保隙装置
入れ歯型保隙装置(上顎)
入れ歯型保隙装置(下顎)
リンガルアーチ
青枠が保険診療適応、赤枠は保険診療適応外となります。
むし歯や外傷など、何らかの理由で乳歯を抜歯することになった場合、奥歯の場合は抜いた歯の隣の歯は抜いた歯の方向へ傾いていきます。このことで後から萌える永久歯が出てくる場所がなくなり、結果的に歯並びが悪くなったり、場合によっては永久歯が出て来られない場合があります。また、抜けた乳歯が前歯の場合、見た目や発音、舌の運動などに影響が出てくることがあります。
これらの理由から、歯が傾いたり抜いた乳歯の後に萌えてくる永久歯のスペースを保持しておく必要があります。このスペース(隙間)を保つ装置が「隙間を保つ装置である保隙装置」です。保隙装置には保険適応のものと私費になるものがあります。保険か私費かについては抜く歯や抜ける理由によります。上記では青枠が保険診療適応、赤枠は保険診療適応外です。詳しくは「お口のお悩み」のページの説明用スライドの1例を御覧いただくか、当院院長へ直接御質問ください。■ 保隙装置(私費) 料金表 基本料 料金 備考 私費再診料 1,000円 全ての私費診療で算定 保隙装置 料金 備考 バンドループ 25,000円
※一部保険適応あり診断料+装置代 リンガルアーチ 30,000円 診断料+装置代 ナンスのホールディングアーチ 35,000円 診断料+装置代 入れ歯型装置 40,000円 診断料+装置代 私費装置調整 料金 備考 単純調整料 3,000円 装置の調整・修理 複雑調整料 6,000円 装置の再作製を伴う修理 ※料金は全て税込表記となります
※一部乳歯へのバンドループは保険適応もありますのでご相談ください -
舌小帯異常に対する治療
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治療前
-
治療後
舌小帯とは、舌の裏面の真ん中から下の歯ぐきまでぴんと伸びている1 本のヒダです。舌小帯が正しい位置についていないと発音や哺乳、食事がうまくできなくなったり、歯並びが悪くなることがあります。
舌小帯異常には、舌を前に突き出すと舌先がハート型になる、口を開けて舌だけで上唇に触れないといった特徴があります。
5~6 歳頃になっても「ラ行」や「サ行」がうまくいかなかったり、下の前歯の真ん中に隙間があるお子様は舌小帯の切除が必要になることがあります。舌小帯の治療は小帯の切除手術だけで終わりではなく、その後最低でも3 か月から6 か月程度の発音訓練が必要になります。その理由は舌の可動範囲が正常になっても舌がその動きを経験していないからです。舌小帯の切除手術を受けた患者様はその後も言語訓練に通院していただくことになります。また、言語を完全に獲得する前の方が手術後の経過が良いとされており、9 歳や10 歳の頃に手術をしてもあまり発音が回復しないと言われています。最も良いとされる時期は言語を正式に獲得し始める就学時前後とされ、その理由は本読みなどで自然に発音練習ができる、友達が増え話す機会が増えるなどが挙げられます。 -
治療中泣くお子様の
安全な歯科治療の為に
(お子様が泣いて動いて、治療ができないお子様の保護者様へ)
レストレーナー(体動を抑制する為の道具)



むし歯治療

いつまでもお口の健康を守るために
むし歯になっても歯科医院で治せるから問題ない、と思ってはいませんか?
むし歯治療では悪い箇所を削るため、治療を繰り返すにつれて歯が弱っていきます。歯とお口の健康を守るためには、早めの治療と、再発を防ぐ丁寧な治療が大切です。むし歯を見つけたらなるべく早く御相談ください。
なるべく歯を抜かないために
様々な治療方法があっても、一番使いやすいのはやはり天然の歯です。
天然の歯を守るためには、むし歯の再発リスクが低い治療方法を選ぶことが重要です。
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メタル治療について
従来のむし歯治療では、メタル(金属)の詰め物や被せ物が主流でした。
ところがメタルは天然の歯のようにすり減らないため、時間が経つにつれて歯からズレたりすき間ができてしまいます。そのズレやすき間からむし歯を再発することがあるのです。
また、メタルは唾液で溶けるため、金属アレルギーを起こしたり、歯ぐきが黒ずむこともあります。 -
セラミック治療について
むし歯を再発させないためには、セラミックを使った治療がお勧めです。
メタルのようにズレやすき間ができにくく、表面がツルツルしているので歯垢も残りにくいため、むし歯の再発リスクを抑えられます。
さらに金属アレルギーの心配がない、見た目が自然で美しいといったメリットもあります。
根の治療

根の治療で最も重要なことは
根の中をきれいな状態にすること
むし歯が悪化すると、歯の中の神経までがむし歯菌に感染し、歯の根に炎症を起こしてしまいます。
根の治療ではむし歯菌に侵された神経を取り除き、徹底的に清掃して埋めます。歯の中の神経は細く曲がりくねっているため、確実にきれいにするのは困難で、むし歯が再発することも珍しくありません。
当院では治療の成功率を高めるために、丁寧で精度の高い治療を行っています。
当院の根の治療の特徴
-
マイクロスコープによる緻密な治療
マイクロスコープを使うことによって、目視では不可能なレベルの精度の高い治療が可能となります。ただいま準備中です。
歯周病治療

歯周病の治療に重要なことは、
患者様のモチベーション
歯周病はお口の中だけの病気だと思ってはいませんか?
近年、歯周病と全身疾患に関わりがあるとわかってきました。腫れた歯肉から血管を通って、全身に歯周病菌が回っていくことで、様々な悪影響が及ぼされるのです。
糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など、歯周病が原因で命に影響するものも少なくありません。また妊娠中に歯周病になると、低体重児の早産リスクが7 倍にも跳ね上がるのです。
歯周病の保険診療では、徹底的に歯垢や歯石を取り除きます。正しい歯磨き方法を指導するとともに、専門的な器具で歯についている歯垢や歯石を取り除きます。当院では治療に対する患者様のモチベーションが上がるように、自院独自のパンフレットを作成し患者様のモチベーションが続くよう努めております。
歯がしみる知覚過敏の治療

知覚過敏の原因は主に
- (1) 歯肉の退縮による象牙質の露出( 歯磨き法、加齢、歯周病など)
- (2) 歯が擦り減ることによる象牙質の露出( 歯ぎしりなど)
- (3) 歯が溶けることによる象牙質の露出(酸を含む飲料の多量摂取)

治療の根本的な考え方は歯の神経への
刺激伝達を遮断することです
- (1) 露出した象牙質部分を被覆する
- 詰め物などで被覆する。
- (2) 露出した象牙質部分の内部空隙を封鎖する
- 薬剤塗布をする。
- (3) 再石灰化を促す
- フッ素配合歯磨き粉などを使用する。
- (4) 歯の神経の興奮を抑える
- 知覚過敏予防は歯磨き粉を使用する。
- (5) 神経を除去する
- 歯の神経を取り除くことで痛みを除去する。
入れ歯(義歯)治療

入れ歯との生活に寄り添える治療を
歯を失うと、歯のあった骨はだんだんと衰えていきます。そのため、入れ歯を作った直後はフィットしていても、骨が失われていくとグラつきやすくなります。
入れ歯を作ったら、定期的に通院して調整を行うことが大切です。
しっかりと噛めるようにメンテナンスをして、毎日快適に過ごしていきましょう。
様々な入れ歯の種類
-
部分入れ歯
一部の歯を失った時には、残っている歯に金属のバネ(クラスプ)を引っかけて使う「部分入れ歯」を使います。
ただし、残った歯に負担がかかって歯の寿命が縮む可能性もあります。 -
総入れ歯
全ての歯を失った時に作るのが「総入れ歯」です。
保険診療で作るレジン製のほか、自費診療で薄い入れ歯や柔らかい入れ歯、食べ物の温度が伝わりやすい入れ歯など様々な入れ歯を作ることができます。 -
ノンクラスプデンチャー
金属製のバネ(クラスプ)がない部分入れ歯です。
プラスチック製の義歯床で義歯を支えます。口を開けても金具が見えないため、自然な歯に見えます。
口腔外科

お口の緊急事態にお任せください
当院におきまして、一般的な口腔外科処置を行っております。特に小児歯科分野の外科処置は当科にてほぼ全て行っております。
ただし、より専門的で詳細な検査が必要な場合には、高度医療機関へ紹介致します。個人のクリニックでは検査機器に限りがあります。また、個人のクリニックと総合病院や大学病院では医療における役割が異なりますので、何卒御了承ください。
当院では「患者様にとって第一の医療提供」を最優先に、必要な状況においては口腔外科専門医へ紹介致します。
歯について以外に、お口の粘膜や舌、唇などについても御不安や御相談がございます患者様は当院院長へお話ください。
周術期における
口腔管理について

周術期とは
『周』とは、『周り』
『術』とは、『手術』
『期』とは、『期間』
を現します。
つまり、「周術期」とは何らかの手術の
前後(周り)の時期を指します。

周術期における
口腔管理の重要性
外科的な手術などの前後において、口腔ケアをすることが手術の成功度、また術後の回復に大きく関与していることがここ最近分かっております。
つまり、手術前後に口腔内を良い状態で過ごすことが手術そのものの予後や術後の回復に大きく影響することが様々な機関で報告されております。
手術前後の口腔ケアが
手術に大きく影響を与えます
手術に大きく影響を与えます


積極的な周術期
口腔管理の遂行
具体的には、手術による免疫力低下による術後感染の感染源除去と手術の妨げになる可能性がある歯への対応を行います。
(抜歯すべき歯)の抜歯
②むし歯治療
③根の治療
④歯周病治療
(誤嚥性肺炎などの術後感染予防)など
特に、④は非常に重要で、手術後の回復について大きな影響を与えます。大学病院などの3次医療機関では当然の医療過程となっており、大学病院では入院にて手術を行う患者様が手術の前後に歯科外来を受診することが当然になっております。当院院長が勤務していた東北大学病院にも「周術期センター」なる組織がありました。当院院長も東北大学病院勤務時代に、周術期センターに関与しておりましたので、上記について周術期の患者様の口腔ケアについてお力になれます。

周術期の口腔ケアにつきましてご相談のある
患者様は、ぜひ当院へご相談ください。
歯の外傷時に大切なこと
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優先すべきこと
原因となった事故により頭部、顎顔面などへの外傷や全身状態への影響が疑われる場合は医師による緊急処置を優先しております。
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小児の歯の外傷について
特に小児の場合には生体の治癒力が高いことを考慮し、できるだけ歯の神経と歯を保存するように心がけております。
-
歯の外傷での経過観察の重要性
歯の外傷では後に合併症が生じる場合が少なくないので、外傷の種類と程度に応じた長期に渡る経過観察を必要とします。詳しくは外傷歯学会認定医である当院院長へ御相談ください。
-
当院院長は日本外傷歯学会の
認定医を取得しております日本外傷歯学会は外傷により負傷した様々な歯の状況に対する病態や治療法について研究する学会です。当院では日本外傷歯学会の推奨するガイドラインに従い外傷歯の治療を行って参ります。
外傷により歯の治療が必要になった際には当院へ早急に御連絡ください。
顎関節症治療

顎関節の痛みや違和感を解決します
1. 顎関節症の原因について知ること
【顎関節症の分類】
- Ⅰ型 ………
- 顎関節に問題はなく、主な症状は筋痛、運動時の痛みと運動障がい
- Ⅱ型 ………
- 関節包、関節靭帯、関節板進展や捻挫による異常圧痛、運動痛
- Ⅲ型a ……
- 関節円板の異常 痛みはほぼなく関節雑音が主症状クリック音
- Ⅲ型b ……
- 関節円板の異常 痛みはほぼなく関節雑音が主症状
- Ⅳ …………
- 外傷や病気に寄る顎関節部の骨の形態変形によるもの 関節雑音
- Ⅴ …………
- 上記のⅠからⅣに所属しないもの(心身的原因などを含むもの)
2. 顎関節症の治療について
顎関節症の治療は原則的に次の2つとなります
- ①原因の追求(上記のどの型に当てはまるのか詳しく調べる)
- ②原因除去
※それでも症状が変わらない場合や、更に詳しい検査が必要な場合
には高度医療機関へ紹介致します
障がい児への検診と治療 障がいをお持ちの患者様のご兄弟様、ご姉妹様、
保護者様の歯科治療につきまして < 詳しくはこちら
障がいをお持ちの患者様のご兄弟様、ご姉妹様、保護者様の歯科治療につきまして < 詳しくはこちら
障がい児への歯科検診と
歯科診療について

障がいを抱えるお子様をお持ちの保護者様は、「むし歯になってしまったら、地域の開業医で治療はできるのか?」、「治療が必要になったらどこへいけばいいのか?」と悩む保護者様も少なくないかもしれません。
私は、東北大学大学院で小児歯科と障がい者歯科について学びました。大学勤務時代には多くの小児、障がい児の診療に携わりました。その経験を活かし、障がいをお持ちのお子様にも、健常なお子様と同じ様に3ヶ月に1度フッ素塗布を行なえる環境を整備したいと常々思っておりました。むし歯になってから『治療をどうすればいいのか』考えるのではなく、そもそもむし歯にさせないことが大切だと考えます。同時に、障がいのないお子様と同じ歯科環境を障がい児にも整備することがこれまでの地域歯科医院に欠けていたことだと思っております。
障がいを抱えるお子様が治療が必要なむし歯になった時遠い専門機関、あるいは障がい児のみ集まるような専門機関での治療が必要になり、保護者様も患児も気持ちが滅入る、疲れる、大変という状況になることが多いと思います。
もっと、地域の開業医が障がいをお持ちのお子様に対して予防歯科が提供できる環境作りを進めれば、障がいを抱えるお子様の保護者様の心配を少しは解決できると思っております。
当院では、大学院で小児歯科を専門的に学び、また障がい児の治療も大学病院で行なっていた院長が中心となって障がいをお持ちのお子様に対してできるだけ健常なお子様と同様の予防歯科あるいは治療を行なっております。
院長 二木正晴
障がい児への
むし歯予防の大切さ
障がい児への歯科治療においては,確かにむし歯になって治療となると大変なことを伴うこともあります。場合によっては全身麻酔で治療することになる場合もあります。でも、だからこそむし歯にさせないこと(むし歯予防/予防歯科)が大切になってきます。
また、乳歯の時にむし歯が少ない子供は永久歯になってもむし歯が少ないことが統計上分かっております。その理由は、むし歯菌の定着によるものやお口の中が綺麗に保てているか、というものになります。障がいを抱えて成人する方が1つでも安心できる要素を増やす事には大きな意義があります。それができるのが障がい児へ対する予防歯科です。
大学では、「障がい者歯科」と「予防歯科」と、「小児歯科」は別々の部門です。大学勤務時代の経験と、開業医の動き易さをメリットに、『障がい児への予防歯科』というこれまでにない分野での歯科貢献を今後実現させて参ります。
『この状態でも
診てくれるのか?』
とお思いの保護者様は
ぜひまず当院へ
ご連絡ください
そうは言っても、
『この状態でも診てくれるのか?』と、
保護者様は
そう思うと思います
当院では障がいをお持ちの方からのお電話は全て院長へかわるよう指示しております。その理由は、『患者様と保護者様の安心』の為です。直接院長が保護者様のお話を伺い、状況を理解した上で、ご安心して当院へいらして頂けるシステム作りをしております。
実際に院長は大学病院勤務時代にかなり重度な患者様を診てきております。基礎研究の中でも様々な疾患(病気)について学んできました。重度で厳しい疾患があることを知っています。また、稀な疾患や新たな疾患の存在があり得ることも理解しております。お子様の状態を考えると地域の開業医では予防処置(フッ素塗布など)さえもしてくれないと思ってらっしゃる保護者様も多いと思います。そのような保護者様はぜひ当院へ御相談ください。むし歯がない患者様で予防処置だけであれば、ほぼできないことはありません。
また、仮に治療において大学病院での治療が必要になったとしても当院が主体となり協力機関(大学病院など)での治療が終了すれば定期管理は再度、当院において行なうことができます。
(詳しくは次項をご参考ください)
当院においても
治療が難しい場合
大学病院で多くの治療を経験してきましたが、器具や設備、環境、スタッフの違いから当院で全ての治療が可能という訳ではありません。危険と判断する場合には大学病院へ紹介する可能性はあります。あくまで、安全が第一です。ただ、その場合は大学病院へ治療を依頼することになるかもしれませんが、必要な治療が終了すれば当院で定期検診を進めることができます。つまり、必要になった時だけ大学病院に協力を求めるという形の治療です。必要以上に、遠くの医療機関を受診することはありません。大学病院で勤務していた私にとっては大学の中のこともよく理解できますので、患者様にとって最も良い形の「開業医と大学病院の協力」についても経験しております。あくまで、当院主体の患者様管理であり、地域で提供できる障がい児、障がい者の口腔管理を行ないます。
まずは、
①むし歯にならないように予防歯科を
その上でむし歯になってしまった時には
②むし歯になっても当院で治療ができるよう普段から慣れた環境を
③当院での治療が危険と判断した場合には大学病院へ必要な治療のみ依頼し、
その後当院で定期検診
が、地域主体で障がい児の口腔管理が可能なシステムだと考え、
当院は取り組んでおります。
勿論、全ての治療方針は保護者様と御相談しながら行なって参ります。
医院へ御来院できない
障がい児の口腔ケア
について

障がいを抱える方にも色々状況があります。重度障がいを抱える方は歩けない、家から出ることが出来ない方もいます。そのような方へは、当院院長が往診に参ります。また、必要であれば、当院付設である小児発達相談室の室長である二木康之医師(小児科)が同行致します。
お困りの方、その保護者様は、まずご連絡頂きたく存じます。何ができるのかについては、現状を把握できなければ何とも言えません。まず、状況お聞かせください。その上で定期的な口腔ケアだけでも大きな意義があります。
まず、御相談頂き、共に考えて行ければと思います。
障がい児のみ
への診療時間
(一般患者様と異なる時間での
治療をご希望の保護者様へ)
1.重度障がいをお抱えのお子様の保護者様へ
当院では、木曜日の午後を完全予約診療として障がいをお持ちの方だけの為の治療時間としております。場合によりますが、スタッフがいない状態で、院長のみで対応致します。ただし、原則むし歯がなくクリーニングとフッ素塗布の患者様に限ります。重度自閉症の児童などが、院長のみ医院にいる状態で時間と回数をかけてフッ素塗布までたどり着こうというのがこの診療時間の目的です。待合室にはお好きな音楽や映像を流し、診療室天井にはお好きな映像を見ながら医院に慣れて頂けます。
患者様御自身や保護者様にも、他の患者様へ気を遣うことなく時間と回数をかけて当院へ慣れてもらい、いずれユニット(診療台)に座りフッ素塗布ができることを目指すことを目的にしています。勿論、クリーニングとフッ素塗布のみであれば、待合室でも可能です。時間や回数、その他の状況についてスタッフにも他の患者様にも気を遣うことなく、少しずつ慣れて頂ければと思います。ただし、むし歯のあるお子様でも慣れて行く際にその環境の方が良いとお考えの保護者様はぜひご連絡頂ければと存じます。
2.『一般患者様がおられない時間での予防歯科』
について
重度な障がいを抱えるお子様をお持ちの保護者様は、周囲を気にしながら何かをすることが多いと思います。そこで、他の患者様がいない時間、しかもスタッフもいないというできるだけシンプルな状況で、しかも余計な気遣いも必要ない環境で予防歯科を進めることができればと考えこのプロジェクトを進めております。むし歯があるが診療台へたどり着かないお子様がこの時間を利用して慣れていくこともできます。
※上記の診療についてご希望の方はまず当院へお電話頂ければと存じます。院長が直接御説明致します。
また同じ環境のお子様であれば、複数人同時に慣れていくこともできますので、その旨御相談ください。
※『一般患者様が
おられない時間での
予防歯科』のまとめ
簡単に言えば、『普通の環境』と『院長しかいない環境』と、どちらでも選べるということです。障がい児の状況に合わせて使い分けることもできます。ぜひ、保護者様と相談の中でこの2つの選択肢を上手く使い、障がいをお持ちのお子様の口腔環境の向上に貢献できればと考えております。
障がい児に関わる全てのお問い合わせにつきましては、当院へお電話頂ければ院長が直接御相談させて頂きます。お電話では『重度障がい児の予防歯科について』とお問い合わせください。
障がいをお持ちの
患者様のご兄弟様、
ご姉妹様、
保護者様の
歯科治療につきまして
家族みんなの
笑顔の為にできること
すべきこと

木曜午後の障がい児
治療の時間で
ご兄弟、
ご姉妹、保護者様の
歯科治療が可能です

障がいをお持ちの児童が1人いらっしゃるとき、そのご家族は様々なことに注意することが必要になります。
その一方で、保護者様はご自身やご兄弟、ご姉妹のことが後回しになることがあるかもしれません。特に、保護者様は自分のことは後回しということが少なくないかもしれません。

当院では、木曜の午後を「障がい児専門外来」と位置付けて診療をしております(上記参照)が、大きな意味において障がいをお持ちになる患者様のお力になりたいという意味においては、そのご家族様の治療も同じ木曜日の午後に行うことは非常に意義があると考えております。医療機関へ何度も通うことが大変な事情があると存じます。
当院では木曜午後を「障がい児専門外来」と位置付けておりますが、そのご家族の治療も木曜午後に行っております。障がいをお持ちの患者様の歯科的管理だけではなく、ご家族の歯治療におかれましても、ぜひ「木曜の午後」をお使い頂ければと存じます。
家族みんなの笑顔の為に、
当院ができることを
これからも

障がい児専門外来の
ご予約について
障がい児の診療を優先しております
ので、完全予約制となります。
オンライン予約ではなく、お電話にて
ご予約をお願いいたします。
マタニティ口腔ケア
積極的に妊婦検診しております< 詳しくはこちら

これから生まれてくる赤ちゃんのために
お母様のお口の中から生まれくる命の為にできること
お母様のお口は、お子様へ繋がっております
「歯科医療から、生まれくるお子様へのプレゼント」
お母様のお口のケアをしっかり行います
- 1. 妊婦の患者様に対する麻酔
- 妊娠安定期(妊娠5~8 ヵ月)の歯科治療で麻酔が必要な場合に、胎児に影響しないとされる麻酔はありますので、安心して治療を行うことができます。
- 2. 妊婦の患者様に対するレントゲン検査
- 日本で生活していて1年間に浴びる放射線量は歯科治療で撮影するレントゲン写真約200 枚ほどにあたります。また、防護エプロンを使用していますので安定期のレントゲン撮影は胎児にはほぼ影響はないと言えますが、当院では妊婦の患者様へのレントゲン撮影は必要最低限の時のみ行うことにしております。
- 3. 妊婦の患者様に対する抗生剤、鎮静剤(薬剤)
- 原則として妊婦の患者様への投薬は致しません。ただし、不可避な場合においてのみ投薬することもあります。その場合、比較的安全とされている薬剤の投薬となります。妊娠初期や難しい症例では産科医と相談の上投薬を決定することもあります。
- 4. 妊婦と歯周病
- 一般に歯周病がある妊婦は歯周病でない妊婦と比較して早産、低体重児の可能性が高くなると言われています。また、出生児の精神発達障がい、脳性麻痺、てんかんなどのリスクが増加するという報告もあります。妊娠中は特にプラークコントロールが大切になると言えます。
授乳されているお母様への治療

-
授乳中の患者様に対する麻酔
授乳中の歯科治療で麻酔が必要な場合に、胎児や母乳に影響しないとされる麻酔はありますので、安心して治療を行うことができます。
-
授乳中の患者様に対する投薬
実際に授乳中においても安全とされる抗生剤や鎮静剤も存在します。
ある小児科医(元某国立大学准教授、元某県立こども病院副院長)のお話
「授乳中のお母さんが薬を飲んだら母乳を止めないといけませんか?」との質問に、「ほとんどない」との回答をしています。
ホワイトニング

成人式、結婚式、就職活動など
大切な日の為に
白い歯で印象を良くしましょう
様々な理由から歯は着色していることがよくあります。生活環境の中でだんだん着色していくこともあれば、萌えた時から着色していることもあります。
ホワイトニングの効果には個人差があります。また、歯の色の後戻りにも個人差があります。漂白は患者様への御説明と御理解が前提となりますので、御協力の程宜しくお願い申し上げます。
従来のホワイトニングではむし歯治療が終了してからしかホワイトニングができませんでしたが、ポリリン酸によるホワイトニングではどのタイミングでもホワイトニングを行なうことができます。
歯の色を変える方法
-
ホワイトニング
歯に薬剤を作用させることにより、歯そのものの色を白くする。
-
歯のマニキュア
歯の表面に白い材料を接着する。
-
研磨剤による清掃
歯の表面の汚れや着色を掃除して除去する。
治療 | 保険/自費 | 価格(円) | 備考 |
---|---|---|---|
ホワイトニング | 自費 |
(2回照射/1日) 6,000円(2回照射/1日) (3回照射/1日) 8,000円(3回照射/1日) (4回照射/1日) 10,000円(4回照射/1日) ※詳細は上記バナー から御覧頂けます |
6ヵ月 補償 |
マニキュア | 自費 | 10,000 | 3ヵ月 補償 |
PMTC | 保険 / 自費 |
3,000 | 補償 なし |
金属アレルギー治療

原因を見定めて症状を穏やかに
金属アレルギーを起こす可能性のある歯科で使用される金属にはニッケル、クロム、コバルト、亜鉛、金、銅、インジウム、イリジウム、パラジウム、銀、チタンなどが挙げられます。当院では、アレルギーの原因となる金属を皮膚科のパッチテストより特定した上で、防護眼鏡やラバーダムを使用し原因となる金属の除去時にアレルギー症状が悪化しないように注意して治療を行います。
金属アレルギー治療の流れ
-
皮膚科による16種類の金属パッチテスト -
金属アレルギーの原因となる金属を特定 -
原因金属の除去 -
原因となる金属を使用しない材料で修復回復
歯科金属アレルギー治療について
(近畿大学病院登録医として近畿大学病院皮膚科と連携)
当院では、大学勤務時代に「歯科金属アレルギー外来」で治療をしていた経験をもつ院長が症状を確認し、治療にあたります。
金属アレルギーの治療では、その原因となる金属がどの金属なのか確認することが大切です。
一般的に、原因となる金属はパッチテストによって行なわれます。金属アレルギーのパッチテストを過去に受けられた方はその結果をお持ちください。
また、過去に歯科金属のパッチテストを受けられておられない方は、こちらで連携医療機関(近畿大学病院皮膚科)へ紹介し、その原因となる金属の種類を調べることが可能です。
金属アレルギーでお悩みの方で、お口の中の金属について心配な方はぜひ当院へ御相談ください。
大学病院で歯科金属アレルギー外来で治療経験のある当院院長がしっかりご説明し、対応致します。
また、当院ホームページ内の『お口のお悩み』のテーマ別パンフレットにも「金属アレルギー」の話題がありますので、そちらもぜひ御覧ください。
当院での歯科金属アレルギーの治療は以下の流れになります。
歯科金属のアレルギーについてのパッチテストの診断書をお持ちの方
既に歯科金属についてのパッチテストの結果をお持ちの方は、その診断書を当院にお持ち頂ければ、提携病院でのパッチテストは行なう必要はありません。
- 当院を受診して頂き、これまでの経緯を問診する
- パッチテストの結果より原因となる歯科金属を確認する
- 患者様と相談し、ご希望であれば該当金属を除去し、金属以外の材料(レジン、セラミックなど)へ交換する
※歯科金属についてのパッチテストを過去に受けたことがなく、現在かかりつけの皮膚科がある方はかかりつけの皮膚科でパッチテストを行なうことも可能ですが、パッチテストが可能な歯科金属の種類は開業医では少ないことが多く、より詳細に調査したい方は大学病院などの3次医療機関でのテストを御勧めしております。
歯科金属のアレルギーについてのパッチテストの診断書をお持ちでない方
当院は近畿大学病院と連携(登録医)し、歯科金属のアレルギーの治療を行なっております。
- 当院を受診して頂き、これまでの経緯を問診する
- 原因となる歯科金属を調べる為に近畿大学病院皮膚科へ紹介
- 近畿大学病院皮膚科にてパッチテスト
- パッチテストの結果より原因となる歯科金属を確認する
- 患者様と相談し、ご希望であれば該当金属を除去し、金属以外の材料(レジン、セラミックなど)へ交換する
近畿大学病院へ紹介する理由は以下の2つからです。
- ①パッチテストの結果、反応が大きかった際には適切な処置が必要
(歯科では対応しかねる場合があり得ます) - ②歯科金属に関わるパッチテストの金属の種類が多いのは大学病院皮膚科
(開業医 皮膚科では歯科金属の多くをテストできないことがあります)
①については、『歯科医院でパッチテストを行なえないのですか?』という質問を患者様より頂くことがありますが、院長が東北大学病院の金属アレルギー外来にいた時も、パッチテストは皮膚科へ依頼しておりました。その理由はパッチテストの結果、大きなアレルギー反応が出た場合にはそれなりの対応が必要になります。パッチテストはアレルギーの原因になりそうな金属をそのまま少量であれ皮膚に接触させるというテストです。その金属に大きなアレルギー反応があれば、例え少量の金属でも大きな反応が起こる可能性があります。その程度によっては、しっかりした対応が必要になることもあります。
②については、開業医皮膚科では歯科金属に該当する項目が少なく、より詳しい検査が行なえないという事情があります。
近畿大学病院まで受診して頂くことを御手間に御考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、より安全でよりしっかりした医療を志す為、御理解と御協力の程宜しく御願い申し上げます。

金属アレルギー治療の注意点
ただし、「金属アレルギー」は複雑なメカニズムで症状が発症していることが多い疾患です。歯科金属の除去により必ず症状が治まるとは限りません。「1つの因子を除去するという意味での歯科金属除去」には意味があると言えますが、それ以外にも治療が必要なことがあります。詳しくは当院院長が御説明致します。
口臭治療

口臭の原因と治療について理解することが重要です
原則的に口臭予防は、日頃の歯磨きと歯科医院での専門家による清掃が基本となります。お口の中の原因ではない場合は、医科にて全身疾患の治療が必要になります。
- (1)口腔清掃
- ①セルフケア
- ②専門家による口腔清掃(歯科医院での口腔清掃)
- ③歯磨き剤と洗口剤の併用
- (2) 生活の改善
- 規則正しい生活とストレスの除去
- (3) 口腔疾患の治療
- むし歯、歯周病、口内炎不良充填物、不良補綴物
- (4) 全身疾患の治療
- それぞれの医療機関での治療
口臭を抑制するとされる洗口剤はいくつかあります。例えばクロル
へキシジン洗口剤(抗菌作用)や塩化亜鉛洗口剤(細菌の酵素活性
阻害作用)がありますが、基本的にはこれらの洗口剤は歯磨きの補
助的に使用されるもので、洗口剤のみで口臭が完全に除去できる訳で
はありません。
様々なお口のにおいの原因は?
-
お口の中の原因による口臭
- ①むし歯
- ②歯周病(プラークなど)
- ③口腔がん
-
全身的な病気が原因となる口臭
- ①糖尿病;アセトン臭
- ②尿毒症;アンモニア臭
- ③白血病;硫化メチル
- ④ケトン症;アセトン臭
- ⑤肝性昏睡;アミン臭
- ⑥慢性気管支炎;壊疽臭
- ⑦肺壊疽;腐敗臭
- ⑧慢性便秘;糞便臭
- ⑨アルコール中毒;アルコール臭
- ⑩慢性副鼻腔炎(蓄膿症);膿臭
- ⑪扁桃炎;発酵臭
-
お口の中の原因による口臭
- ①喫煙
- ②薬剤
- ③アルコール
口腔乾燥症治療

唾液の減少の理由について
知ることが大切です
唾液が減少する理由は大きく分類して
- ①加齢に伴うもの(病的ではないもの)
- ②加齢に関係ないもの(何らかの病気によるもの)
- ③服用している薬剤の影響によるもの
何らかの理由で唾液の量が減少すると
- ①むし歯の進行
- ②歯周病の進行
- ③誤飲・誤嚥
- ④口臭
などの原因になります。
口臭を抑制するとされる洗口剤はいくつかあります。例えば塩化亜鉛洗口剤(細菌の酵素活性阻害作用)がありますが、基本的にはこれらの洗口剤は歯磨きの補助的に使用されるもので洗口剤のみで口臭が完全に除去できる訳ではありません。
唾液の減少に対する治療
-
患者様ご自身が
行える方法- ①頻回のうがい
- ②お茶などの水分を頻繁に飲む
- ③唾液腺のマッサージ
唾液腺マッサージについては当院にて直接御説明致します
-
歯科医院や医科の病院で
行える方法- ①保湿剤の塗布
- ②全身疾患の治療
- ③医科との相談で服用薬剤の変更を考える
嚥下障がいの治療

誤嚥をしやすい方は
すぐに御相談ください
食べ物や唾液などを適切に飲み込むことが困難な場合、食道ではなく気管支や肺の方へ食べ物や唾液が流れることを誤嚥といいます。
誤嚥が原因による肺炎(誤嚥性肺炎)が、現在御高齢の方々の間で問題となっています。誤嚥はその他にも、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
この誤嚥に対処できるのが、歯科医師と連携して治療を行う言語聴覚士です。当院では言語聴覚士と連携し、様々な理由で誤嚥が生じる患者様への治療を行って参ります。
発音矯正

言語聴覚士と連携を取った診療体制
お子様の治療
- ・発達や発育の理由から言葉の発音が苦手なお子様
- ・唇顎口蓋裂などにより言葉の発音が苦手なお子様
大人の方の治療
- ・事故や口腔内の手術を経験し、発音が困難な方
- ・脳血管などの病気の後遺症で発音が困難な方
言語聴覚士との連携

当院は言語聴覚士と連携し、様々な理由から発音の治療が必要な患者様には積極的に言語聴覚士へ御紹介しております。お子様、成人に関わらず言葉の発音や嚥下(飲み込む動作)、聴覚についてお困りの方は院長へ御相談ください。
予防診療

定期的な検査により、
大きなトラブルを未然に防ぎます
むし歯や歯周病などを放置すると結果的に長期の治療になることがよくあります。また、お口の中のトラブルは全身に影響することも少なくありません。定期的な検診を、ぜひ受診するようにしましょう。
定期検診の内容
定期検診では以下のような内容を中心に行っております。年齢に応じて定期検診で注目する内容は変化してきます。それに伴い定期検診の内容は年齢により少し内容が異なります。詳しくは当院で御相談ください。
-
小児(0歳から12歳)
- ・3ヵ月に一度ご来院頂き、むし歯がないか確認する
- ・歯垢染め出しによる汚れの確認
- ・必要に応じて歯ぐきの検査
- ・お口の中の汚れを清掃する
- ・必要に応じてシーラントなど、むし歯予防処置をする
- ・フッ化物を塗布する(保険治療)
-
学生(13歳から20歳ごろ)
- ・3ヵ月から半年に一度ご来院頂き、むし歯がないか確認する
- ・歯垢染め出しによる汚れの確認
- ・必要に応じて歯ぐきの検査
- ・お口の中の汚れを清掃する
- ・必要に応じてシーラントなど、むし歯予防処置をする
- ・フッ化物を塗布する(原則として私費診療)
-
成人の方(20歳以降)
- ・半年に一度ご来院頂き、むし歯がないか確認する
- ・歯垢染め出しによる汚れの確認
- ・歯ぐきの検査
- ・お口の中の汚れを清掃する
セカンドオピニオンに
関する外来

無料相談メールの形を発展させて
「セカンドオピニオンに関する外来」を付設
当院では開業1年目から無料相談メールをホームページで受け付けてきました。
開業5年目を終えるまでの5年間に、多くの方からのメールをいただきました。
その内容は、
①他院での治療方針、説明に疑問がある
②他院での治療内容に疑問がある
③他院での治療結果、予後に疑問がある
④他院での治療に係る金額(保険治療)に疑問がある
⑤他院での衛生面、滅菌状況に疑問がある
など、様々です。
これらの質問内容から、患者様は治療以外のことについても保険診療の金額や器具や材料の衛生面についての疑問もお持ちであることが理解できます。

歯科医師としての
症例経験について
歯科医師としての
基礎医学知識について
歯科医師としての
医科疾患の知識について
歯科医師であることは、歯科医師免許を持っているということを証明するだけで、歯科医師になった後、それぞれの歯科医師がどのような症例を経験してきたかは、その歯科医によって千差万別です。また、基礎医学に関する知識や全身的な病気に対する知識なども歯科医師によって様々です。
当院院長は、東北大学大学院に所属の際、文部科学省日本学術振興会特別研究員(DC1)に採択(平成24年採択)されており、基礎医学研究の最前線で研究をしておりました。

またベッド数が日本最大級の東北大学病院で、小児歯科と成人歯科(歯科保存学分野)の両方の治療に携わり、多くのお子様・成人・高齢者、有病者、障がい児、障がい者などの歯科治療に携わってきました。

開業6年目を開始するこの時期に、新たな社会貢献活動として、開業時から継続してきたこの無料相談メールをさら発展させる為に、当院にセカンドオピニオンに関する外来を付設することとしました。
病気に悩み、治療方針や治療方法、治療環境などに悩む患者様にとって、ふたぎ歯科医院が救いとなれるよう、また医学の正義の為に、誠心誠意、患者様の御心に向き合えればと考えております。

具体的な相談方法(1)
(メールをご使用できる環境の患者様)
①無料相談メールで、今お困りなことについて簡単で構いませんので、ご相談ください。
②メールでご相談の際は、こちらから幾つかご質問をさせていただきます。
そのうえで、メールで解決できることは、これまで通りメールのみで対応させていただきますが、実際に状態を拝見した方がよい場合には、その旨お伝えすることもございます。
③患者様ご自身が、実際に患者様の状態を確認し説明してほしい場合、あるいは実際に資料などを見て確認してほしい場合は、ご予約をとらせていただきます。
(ネット予約でもお電話でのご予約でも構いません。)

具体的な相談方法(2)
(メールをご使用できない環境の患者様)
お電話にて、通常の診療予約と同様にご予約をお取りいただいて、ご来院いただけます。
ただし、その場合はお電話の際簡単で構いませんので、相談したい内容をスタッフにお話しください。詳細な内容はご来院の際に伺いますので、お電話口でのご説明は簡単にで構いません。
※相談内容によっては、その場でご予約はお取りせず、院長から折り返しお電話させていただいた後にご予約をお取りさせていただく場合もございます。

患者様にとってより有益なセカンドオピニオンの為に
ご相談される内容について、患者様にとってより有益なセカンドオピニオンとなる為には、客観的な情報が必要です。ご相談される内容について、できるだけ多くの資料があれば、より有益な意見に至ります。ご来院される場合に、ぜひお持ちください。
また、個人情報について各法律を遵守致します。勿論守秘義務も遵守致します。ご相談の中で、話したいこと、話したくないこと、話したいけど、他言されたくないことなど、お悩みの内容によって様々なお考えがあると思います。当院では患者様のお考えを尊重致します。
現状を踏まえ、科学的根拠や保険医療制度などを根拠に、客観的な意見を述べさせていただきます。
お気軽にご相談ください。

当院でのセカンドオピニオンに関する外来の治療について
当院で治療するような
勧誘などは一切致しません
その理由は、あくまでセカンドオピニオンは主治医以外の医学的意見や医療に関わる状況、環境などを相談する場だからです。
また、様々な意見を聞いたうえで、どのような治療方法、治療環境を選ばれるかは、患者様ご自身がお決めになることです。
当院の立場としては、患者様にとってご自身が最も良いと思える選択肢を選べる一助になれば、この外来においてそれ以上望むことはありません。
歯科領域での
特定医療費(指定難病)
助成制度の適応症
当院は、堺市の『特定医療費(指定難病)助成制度における指定医療機関』に指定されています。
指定難病のうち幾つかは自己免疫疾患があります。自己免疫疾患とは、本来自分自身を『自分以外の何か』から守るはずの自己免疫が自分自身を攻撃してくるといった病気です。これらの原因には現時点ではまだ詳しく分かっていないことも多く、それ故指定難病となっております。
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● 指定難病助成制度における歯科領域での特定医療費の使用について
歯科領域での指定難病助成制度について、自己免疫疾患(自分の免疫系統の乱れからくる様々なアレルギー症状)の患者様について、歯周病治療に関する治療では助成を受けることができます。
その理由は、自己免疫疾患が自分の免疫の乱れからくる様々な病態のアレルギー症状であるからです。
以下に「全身的なアレルギー症状」と「炎症」の関係についてご説明して参ります。歯科領域では歯周病や根の先端付近の炎症が最も多い炎症として挙げられます。
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● 歯科領域と全身的なアレルギー症状との関係
現在、「アレルギー(免疫系の乱れによる症状;例えば金属アレルギーや花粉症、その他の多くのアレルギー症状)」と「炎症」はそれぞれの症状を加速しあうということが分かっています。
具体的には、アレルギーが存在すれば炎症が加速し、逆に炎症があればアレルギーが加速することになります。
お口の中の炎症とは、歯周病や根の先端の炎症などが代表的です。歯周病や根の先端の炎症は自分の免疫が正常な時にはあまり表向きに症状が見えてこない病態です。
これらのことから、お口の中の状態と全身的なアレルギー症状について以下のことが言えます。
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● お口の中の状態と全身的なアレルギー症状の関係について
(具体例1)
歯周病をコントロールすることで全身的なアレルギー症状が改善する慢性炎症である歯周病を抑制することで、全身的なアレルギー症状を緩和できることが分かっています
(具体例2)
根の治療をすることで全身的なアレルギー症状が改善する慢性炎症である根の膿を治療することで、全身的なアレルギー症状を緩和できることが分かっています
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これらの治療については、大学病院などでは皮膚科と歯科(特に歯科金属アレルギーに関わる部門)の協力は当たり前になっております。